今回の記事では、私が参考にしているスポーツ関連脳振盪の最新の声明やガイドラインなどを紹介させていただきます。
「この声明やガイドラインも参考になるよ!」という文献がありましたら、ぜひ教えてください。ここでは誰もが全文が読めるものにしたいので、無料で全文にアクセスできる文献にさせていただいております。
- 第6回国際スポーツ脳振盪会議のアムステルダム声明 2023
- スポーツにおける脳振盪に関する共同声明-第5回国際スポーツ脳振盪会議(ベルリン, 2016) – 解説と翻訳
- NATAのブリッジステートメント 2024
- NATAのポジションステートメント 2014
- Canadian Guideline on Concussion in Sport 2nd Edition 2024
- B. LEAGUE 頭部外傷・脳振盪について 2023
- AMSSMのポジションステートメント 2019
- 頭部外傷10か条の提言 第2版 2015
- スポーツ頭部外傷における脳神経外科医の対応 – ガイドライン作成に向けた中間提言 – 2013
- スポーツ外傷・障害および疾病調査に関する提言書 2022
第6回国際スポーツ脳振盪会議のアムステルダム声明 2023
世界中のスポーツ脳振盪の専門家・研究者が4年に一度集まり、会議の翌年には合同声明と評価ツールを公開しています。
スポーツ脳振盪に関する最新の情報を得るためにはまず抑えておきたい論文です。
スポーツにおける脳振盪に関する共同声明-第5回国際スポーツ脳振盪会議(ベルリン, 2016) – 解説と翻訳
萩野雅宏ほか: スポーツにおける脳振盪に関する共同声明-第5回国際スポーツ脳振盪会議(ベルリン, 2016)- 解説と翻訳. 神経外傷 42: 1-34. 2019.
日本脳神経外傷学会スポーツ脳神経外傷検討委員会の方々を中心に第5回国際スポーツ脳振盪会議のベルリン声明を解説してくれています。
最新の第6回国際スポーツ脳振盪会議のアムステルダム声明に関しては、臨床スポーツ医学で「連載 スポーツ関連脳振盪-アムステルダム声明-」として2024年1月号から掲載されていますので、ぜひ読んでみてください。
- 第1回 スポーツ関連脳振盪(SRC)の定義 佐藤晴彦氏
- 第2回 スポーツ関連脳振盪(SRC)の予防 山田睦雄氏
- 第3回 スポーツ関連脳振盪(SRC)のサイドライン評価(SCAT6) 大伴茉奈氏
NATAのブリッジステートメント 2024
私も所属しているアメリカのアスレティックトレーナーの団体であるNational Athletic Trainers` Association(全米アスレティックトレーナー協会)が2014年に公開したポジションステートメントと最新のエビデンスを繋げる(Bridge)ための声明です。
スポーツ現場で活動するアスレティックトレーナーがどのようなスポーツ脳振盪に関する知識を持っておく必要があるのかをわかりやすくまとめてくれています。
NATAのポジションステートメント 2014
全米アスレティックトレーナー協会(NATA)はアスレティックトレーニングにおける各領域の専門家が専門委員会を構築し、現時点で利用可能な最良のエビデンスをもとに一定の方針を示すためにポジションステートメントを作成しています。
また、このポジションステートメント内では、推奨度を記載されているため、読者であるアスレティックトレーナーに具体的にエビデンスを伝え、それぞれの現場での判断を支える二次情報としての役割を担っています。
Canadian Guideline on Concussion in Sport 2nd Edition 2024
B. LEAGUE 頭部外傷・脳振盪について 2023
B. LEAGUE SCS (Safety, Condition, Strength)推進チームのメンバーで、頭部外傷・脳振盪の専門家である中山晴雄先生(東邦大学医療センター大橋病院)が監修し、要点がまとめてくれている資料です。
こちらからアクセスすることができます。
AMSSMのポジションステートメント 2019
頭部外傷10か条の提言 第2版 2015
日本臨床スポーツ医学会学術委員会脳神経外科部会が作成した頭部外傷10ヵ条の提言 第2版です。
内容は選手やコーチ、家族が学ぶコンテンツになります。
スポーツ頭部外傷における脳神経外科医の対応 – ガイドライン作成に向けた中間提言 – 2013
永廣信治ほか: スポーツ頭部外傷における脳神経外科医の対応 – ガイドライン作成に向けた中間提言. 神経外傷 36: 119-128. 2013.
スポーツ脳振盪だけではなく、スポーツ頭部外傷に関する中間提言になります。
スポーツ外傷・障害および疾病調査に関する提言書 2022
直接、スポーツ脳振盪のガイドラインや声明ではありませんが、スポーツ脳振盪を管理・予防するためには、まずは現状把握です。
現状把握するためにはスポーツ外傷・障害および疾病調査を適切に実施する必要があり、この提言書に沿って実施することが重要です。
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